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ギリシア神話 / 各国の伝説など / この星座の固有名のある星について

いて座

【学名】 Sagittarius 【略符】 Sgr
【英名】 the Archer
【日本名】 いて(射手)
【面積】 867.43平方度
【20時子午線通過】 9月2日
 夏から初秋にかけての夜空、天の川がひときわ濃さを増し美しい光芒を見せているあたり、 さそり座の東側に6つの星が「南斗六星」(下-その他の伝承名称を参照)と呼ばれる小さな「ひしゃく」をふせた形に並んでいるところが、黄道12星座の第9座にあたる いて座です。 いて座は、私達の銀河系の中心方向にあたるので、ここの天の川は幅がひろく夏の星空の最も華やかなあたりに位置します。
 星座絵ではケイロンが西の空に向かって弓を引き絞った姿で描かれ、 大神ゼウスの命令で、隣の蠍座が暴れ出さないように その心臓にあたるα星アンタレスに狙いを定めているのだといわれます。 星座としての歴史は古く、ユウフラテス川流域の古代国家に紀元があるとされていて、 古代バビロニアの土地境界を示す標識には、弓をひきしぼった下半身が馬の人物が描かれ、 これがいて座の原形と見られています。

 この星座には下の写真のような「干潟星雲M8」や「三裂星雲M20」や、他にも多くの星雲星団があります。

M20
M20 散光星雲

距離は2200光年、干潟星雲(M8)のすぐ北にあり、明るい散光星雲が暗黒星雲によって3つに引き裂かれたように見えるので三裂星雲とも呼ばれています。
M8
M8散光星雲

距離は2500光年、いて座の西側の天の川に位置する星雲で、干潟が広がったように見えることから干潟星雲とも呼ばれています。NGC6530という明るい散開星団が重なってみえる、とても美しい星雲です。

M17
M17オメガ星雲

「いて座・たて座・へび座」の境界にある散光星雲です。
大口径望遠鏡で観るとギリシア文字の
Ω(オメガ)に見えることから「オメガ星雲」と呼ばれます。



+- 写真は天体写真家北原勇次さん撮影 -+



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