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【 その他各国のいて座についての伝説や名称 】


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【各国の伝承・名称など】

 ギリシア神話では、上半身が人間で下半身が馬のケンタウロス族の1人ケイロンとされています。(ギリシア神話参照)  日本では、中国名の『箕宿』を訓読みして「みぼし」や、南斗六星全体を北斗七星と同様に「舵星」と呼ばれ、 ヨーロッパでは『ミルク・ディパー(the Milk Dipper)赤ちゃん用のミルクスプーン』という愛称で呼ばれます。

 中国では、いて座の東半分に6つの星が北斗七星によく似た形をして並んでいる星列を『南斗六星』と呼び、 太陽の通り道である黄道にあたるため北斗七星と同様に大切にされました。中国の二十八宿では『斗宿』と呼ばれます。 また、北斗は死をつかさどり、南斗は寿命をつかさどる。人が生まれる前には、南斗の精が北斗の精と何歳まで生きさせるか、 その寿命を定めて帳面に記しているといわれ、多くの伝説が残されています。

 魏の国に官輅(かんろ)という、天文や人相を見る人がいました。5月のある日、偶然通りかかった畑で働いている子供をみて、 「不憫なことながら20歳までは生きることはできないだろう」と呟きました。子供はひどく驚いて父親に知らせ、 親子で官輅の後を追いかけ、どうか寿命をのばす方法を教えて下さいと懇願しました。 官輅は初め、それは人間の力の及ばぬことと断わりましたが、あまりの懇願に「では卯の日に行くから上等の酒と、鹿のほし肉を用意しておきなさい」といい、 その約束の日にやってきて、「お前はこの酒と肉を持って麦畑の南にある桑の大木の所へ行きなさい。そこに2人の仙人がいて碁を打っているので、 黙って酒と肉をすすめなさい。2人が気がついて何をいおうと決して口をきいてはいけない。ただ拝んでばかりいるように」と教えました。
 子供は2人の仙人が碁を打っている場所へ行き、いわれた通り、無言のまま酒を注ぎ肉をすすめました。 やがて一局すんだとき、北側にいた仙人が子供に気がついて「なぜこんなところに来ているのか」と叱りましたが、 子供はペコペコと頭を下げては拝んでいました。すると、南側の仙人は「仕方がない。ただで飲み食いしたのだから何とかしてやらなくてはなるまい」といいました。 北側の仙人は「この子の寿命は生まれるまえから定まっている。その掟を破るわけには行くまい」と怒りましたが、 「まあまあ、寿命帳を調べてみよう」といって見てみると、子供の寿命は十九歳とありました。仙人は筆をとって十九をくるりとひっくり返すと、 「これでお前は九十まで生きられるぞ」といいました。子供は喜んでとんで帰り、官輅にその話をすると頷いて 「南斗は精をつかさどり、北斗は死をつかさどる。人が母親に宿るのはすべて、南斗が北斗と相談してのことだ」と説明したといいます。

 また中国の二十八宿では、いて座の西半分のさそり座に近い方を『箕宿(きしゅく)』いいます。これは「γ,δ,ε,η星」が、 右に広がった台形の形をしているのを、農業に使う箕(竹などで編んだもの)の形に見たもので、 ここを風の神のいる「風伯(ふうはく)」と考え、これに対し、おうし座のヒアデス星団(二十八宿の「畢宿(ひっしゅく)」)を雨の神のいる所「雨師」としました。 それで、軍師たちは箕宿に月がかかるのを風の前兆とみたり、この星宿に風を祈って敵軍を悩ませたりしたといいます。





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