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Eagle Nebula M16(NGC6611) へび座 散光星雲 / 散開星団
赤経18h18.9m 赤緯−13゜47′ 光度6.4等 視直径8′ 距離5870光年


 へび座の尾の部分と、たて座の境界付近に位置する星雲です。巨大な散光星雲に埋もれた散開星団で、 その姿から通称 「Eagle Nebula(わし星雲)」 と呼ばれています。

 写真中央のあたりに深紅の濃淡に浮かび上がって見える数本の柱は、通称「象の鼻」と呼ばれる部分で、 Hubble Space Telescope により写し出された拡大写真などをご覧になられた方も多いと思いますが、星の生まれる場所として知られています。 この「象の鼻」部分は、星雲自体から約6光年ほどの高低差があると考えられていて、 これは、太陽系直径の約5,000倍という数字で、四方に広がりを持つ星雲全体では、およそ70光年という広大な天域を占めています。 写真の明るい星団中心部分の左側には、三角形の形をした暗黒星雲が見られますが、 この暗黒星雲と呼ばれる星雲物質が星雲全体に分散しているために、このように美しい明暗を見ることができます。 また、星雲北東部(写真左上)にある暗黒の柱は、通称「Phoenix」と呼ばれる部分で、こちらもまた美しい場所として知られています。

 この星団は、1764年6月に「淡い星団の光に網目のようにからまっている星雲」としてメシエに発見されましたが、 星団部分は、それ以前の1746年に、スイスの天文学者P.L.ド・シェゾーによって確認され、 「へび、いて、アンティヌス座の間にある星団」として記録されているそうです。

 眼視では、ある程度の口径を持つ望遠鏡で散開星団を分離することができますが、星雲部分はよく見えません。 M16は天体写真ならではの美しさを誇る星雲のようです。



+- Photographer Yuuji Kitahara -+




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